吉本新喜劇で「ごめんください!」から始まるお決まりギャグで、笑いをとる桑原和男さん。
和子おばあちゃんとして人気者になるまでの経歴やプロフィール、現在までをまとめてみました。
桑原和夫の経歴
プロフィール
本名:九原 一三(くはら かずみ)
生年月日:1936年2月23日
出身地:福岡県
血液型:O型
身長:159cm
事務所:吉本興業
両親は漁師をしていて、桑原和夫さんは小学校の先生になることが夢でしたが、師範学校の最後の試験に失敗してしまい、叶わぬ夢となってしまいました。
漁師として親の仕事を継ぐことも考えていたのですが、船に乗ると酔ってしまうので向いていなかったようです。
夢路いとし・喜味こいしが師匠
この頃、桑原和男さんはラジオ番組で寄席を聞いていて、「夢路いとし・喜味こいし」さんの漫才に刺激を受けたといいます。
そして、桑原和男さんは漫才師を目指すことを決意しました。
九州から出たかった桑原さんは、師匠に「弟子になりたい」というお願いの手紙を何度も出して、ようやく承諾を得ます。
そこから、九州を離れて弟子として、神戸での住み込み生活が始まりました。
師匠の身の回りのお世話をしたり、付き人のような感じの毎日だったようです。
漫才師として活動
桑原和男さんは師匠のそばにつきながら、「宝塚新芸座」に入りお芝居を覚えます。
そして、19歳の時に漫才コンビを組んで活動を始めますが、うまくいかず解散を繰り返しました。
その頃には、1人の方が楽かなーという気持ちになっていたようです。
桑原和男さんの組んだ漫才コンビ名
・原あち郎・こち郎[相方:原あち郎]
・平参平・源五郎[相方:平参平]
・中之島大学・小学[相方:中之島大学]
吉本新喜劇へ入団
新喜劇座長へ
その後1961年、桑原さんが26歳の時に、吉本新喜劇の前身「吉本ヴァラエティ」に入団をします。
端正な顔立ちなので、主に二枚目役をしていましたが、目立つためにギャグをしたり、人ができない動きをして、一歩抜き出る工夫をしていたようです。
そして、1969年に桑原さんは吉本新喜劇の座長に就任します。
1989年の「新喜劇やめよっカナ!?キャンペーン」で仲間が離れていく中でも、池野めだかさんと共に新喜劇に残り、後輩を引っ張り育ててきました。
漫才をしていた頃よりもお金がなく、生活は厳しかったようです。
和子おばあちゃんが定着
桑原さんは座長になる前は、警官など普通の役も演じていたのですが、次第に「和子おばあちゃん」という、女形で出演することが多くなりました。
あまりにはまり役で、桑原和男さんが本当におばあちゃんで、女性だと勘違いしていた子どもも、多くいたのではないでしょうか。
女形と言えば、吉本新喜劇ではすっちーさんも、「すち子」というおばちゃん役が定着しています。
2人に共通しているのは、小柄であることと端正な顔立ちでしょうか。
体調を崩して休養へ
年齢を重ねても和子おばあちゃんとして、鉄板ネタで常に笑いを取り続けていた桑原和男さんでしたが、2000年7月に急性心筋梗塞を起こし、休養に入りました。
この時は休養してから5か月後の、12月に復帰をしています。
その後2018年5月、体調不良を理由に、出演予定だった定期公演を休みました。
これをきっかけに、入っていた仕事をすべてキャンセルして、本格的な休養に入ります。
この時桑原和男さんは、82歳でした。
ギリギリまでやって、あそこが悪い、ココが悪い、今デイサービス行ってる、入院してる、そうなって辞めるのは嫌やから。
引用元:桑原和男 | 座員紹介 | よしもと新喜劇 | MBS 毎日放送
自分で「あれが食べたい」「こんなもの着てみたい」と思えるうちに、そっと辞めて、余生を送りたい。
その年の9月に開催された「コヤブソニック2018」で、桑原和男さんは4か月ぶりに舞台に立つ姿を見せました。
さらに、2019年3月には、特別公演「60周年だよ!よしもと新喜劇」にて、NGKの舞台にも立っています。
その年は「コヤブソニック2019」にも出演し、10月には神戸市での地方巡業公演の舞台にも立ちました。
桑原和男さんは引退という形はとらず、体に無理がないペースで、新喜劇座員として在籍を続けたのです。
桑原和男さん老衰で死去
そして桑原和男さんは現在どうされているのでしょうか。
桑原さんは、2023年8月10日に、老衰のため87歳でお亡くなりになりました。
桑原さんの最後の舞台となったのは、2020年10月の「よしもと大笑い祭り寄席」です。
また、2022年11月には、なんばグランド花月に車椅子で来られ、新喜劇を観劇されたそうです。
今の若手が頑張っている姿を見て、ホッとしたのではないでしょうか。
天国で優しい表情で見守ってくれている気がします。
まとめ
桑原和男さんについてのまとめ。
・小学校の先生になりたかったが、試験に落ちて諦める
・親が漁師だったが、桑原さんは船酔いをするタイプで断念
・師匠はいとしこいし
・九州から師匠のいる神戸へ移る
・19才で漫才を始める
・3組と漫才コンビを組んだが解散
・吉本新喜劇へ入り、座長になる
・池乃めだかと共に若手を引っ張る存在に
・かつては普通の役が多かったが、和子おばあちゃんが定番に
・近年は体調不良をきっかけに休養、時々舞台に立っていた
・2023年8月、老衰のため死去
桑原さん、長い間本当にお疲れさまでした。
神様~!!
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